事業計画書の基本
はじめに
ここ数年スタートアップなど新規事業を立ち上げている方々が多くいらっしゃいます。
私自身も新規事業を立ち上げたいと思っており日々勉強をしている最中です。
そこで事業計画書の作り方について学んだことをここにまとめて行こうと思います。
この記事はカラー版 マンガでわかる 事業計画書のつくり方
を参考にさせて頂いています。
事業計画書を作る目的
事業計画書を作る目的は大きく以下の2つに分けられます。
競争力強化
- 事業を成功させるための戦略を具体化する作業
- 市場における地震の立ち位置を分析する
- 曖昧だった課題や問題点を明確化
対外的な信用獲得
- 金融機関や取引先・出資者の信頼を得るためのツール
- 具体的な数字を示すことで事業の説得力を増す
- 議場の価値やビジョンを伝えることで協力者を得やすくなる
なお事業計画書は目的などにより名称が変わることがあります。 以下に4つの例を挙げます。
- 事業計画書
- 1~5年程度の短期的な事業計画をまとめたもの
- 経営計画書
- 5~10年以上の躊躇機的な事業計画をまとめたもの
- 経営改善計画書
- リスケジュールや事業再生のプランをまとめたもの
- ビジネスプラン
- 新事業展開や創業のプランをまとめたもの
事業計画書をしっかりと作成しておけば実行するときのバイブルにすることができます。 主に以下のような場面で役に立つでしょう。
- 自分のアイディアで事業を始めたい(対自分)
- 社内の意思統一を図りたい(対従業員)
- 他者に事業の紹介をしたい(対取引先)
- 融資の申し込みをしたい(対金融機関)
- 出資金を集めたい(対出資者)
- 補助金・助成金を得たい(対自治体)
一つのサクセスストーリーを作ることが重要
事業計画書では、その事業が実現し成功するという根拠を具体的に示すことが重要です。 そのためには
- 何のためにやるか(理由・目的)
- 何をどうやるか(手段・方法)
- なぜそうなるのか(根拠)
を徹底的に考える必要があります。
これらを一つのサクセスストーリーとして表現することで、
その事業に大きな価値があること
と成功する可能性が高いこと
を伝えるのが重要です。
よくある失敗パターンとしては以下のようなものがあります。
- 具体性がない
- 表現が抽象的すぎて実行できない
- 裏付けがない
- 目標が具体的だが根拠がない
- 必然性がない
- その事業をする意義がはっきりしていない
- 計画を実行する実行する人の顔が見えない
- 提案者のスキルや思入れがはっきりしない
基本構成
事業計画書の基本構成は以下の通りです。
- 事業の全体像
なぜやるのか、誰に何をどのように事業をやるのか目的など事業の全体像を示します。 主に提案者のプロフィール・提案の背景・事業コンセプト・事業理念・ビジョン などを記載する。
- 事業内容
誰に対してどんなサービスを提供するのかどんなニーズがありどんな競合がいるのかなどを具体的に示します。 主に顧客ターゲット・商品・サービスの内容 などを記載する。
- 事業戦略
どのようなアプローチで顧客にサービスを届け、どのような仕組みで利益を生み出すか示します。 主にビジネスモデル・販売戦略 などを記載する。
- 収支計画
どのくらいの利益が出るか新規事業にはどれだけ資金が必要かまた借入金をどのように返済していくかなどを示します。 主に 損益計算書・キャッシュフロー表・資金計画・返済計画 などを記載する。
- 事業体制&行動計画
上記の4項目で考えたことをどのような体制で新規事業を進めていくかを具体的に示します。 主に 業務プロセス・組織体制・人員計画・リスク対策・行動計画 などを記載します。
事業計画書作りのプロセス
事業計画書は次のようなプロセスで作成していきます。
- 事業のアイデアを出す
- 事業全体の枠組みを決める
- 商品・サービスを具体化する
- 事業戦略を立てる
- 収支計画を立てる
- 事業体制を決める
- 行動計画を立てる
1・2でSWOT分析やPEST分析などを用いて現状分析を行いつつ、 事業化するもアイデアを絞り込んでいきます。 3・4・5の段階では、マーケティング調査調査で市場のニーズや競合の分析を行いながら、 事業戦略を具体的に立てていきます。 戦略を組み立てたら、6・7でその戦略をどのように実行していくかを考えていきます。
最後に
今回は事業計画書の基本について記載しました。
この記事はカラー版 マンガでわかる 事業計画書のつくり方を参考にさせて頂いています。
次回はアイデア・コンセプトの考え方
をまとめていこうと思います。