ビジネスモデルとマーケティング
はじめに
前回は商品・サービスの具体化の仕方について書きました。
商品・サービスの具体化したら、それをどのように売っていくか戦略を考えます。
この記事は カラー版 マンガでわかる 事業計画書のつくり方
を参考にさせて頂いています。
ビジネスモデル
まずは販売戦略の前提となるビジネスモデルを考えていきます。 もっともシンプルなモデルは次の3つが挙げられます。
- マージン追求モデル
- 得られる利益の比率が適切になるように価格を調整する
- 高回転モデル
- 販売数量をおおくして利益を出す
- 顧客囲い込みモデル
- 定額制などの形で顧客を囲い込み常に一定の利益が出るようにする
ビジネスモデルを具体化
自分のビジネスモデルを具体化するにはビジネスモデルキャンバス
を利用していきます。
ビジネスモデルキャンバス
ではビジネスモデルを1〜9の項目にまとめていくものです。
- 提案の価値
- ターゲットに対してどのような製品を提供するか
- ターゲットの選定
- メインターゲットは誰か
- ターゲットの関係
- どのようなプロモーションでターゲットと関係をつくるか
- チャネル
- どのような方法で製品を売るか
- 収益の流れ
- ターゲットからどのように売上を回収し利益を出すか
- 主要な活動
- 価値を生み出すためにどのように事業を行うか
- 主要な経済資源
- 製品を提供する根拠としてどんな経営資源があるか
- パートナー
- 仕入れ先や外注先などの協力者は必要か
- コストの仕組み
- 適正な利益を出すために価格と原画の比率をどうするか
販売戦略
ビジネスモデルが決まったら、次に販売戦略を考えていきます。 販売戦略は4P分析を利用して立てていきます。 4P分析は以下の4つのPのことを指します。
- 商品(Product)
- 価格(Price)
- 流通(Place)
- 宣伝(Promotion)
4つのPを連動させることで遡上効果が生まれて販売力が格段に上がります。
このことをマーケティングミックス
といいます。
商品(Product)
前回の商品・サービスの具体化の仕方で商品についてSPT分析を利用して具体化しました。 ここでは販売力を高めるためにどんなラインナップを揃えるか考えて行きます。 ポイントとなるのは次の3つの視点で考えます。
- 顧客視点
- 顧客のニーズを満たせているか
- 自社視点
- 自社の資金力に見合ったラインナップか
- 市場視点
- 競合と比較して広げるか絞るか決める
この3つの視点で、事業にとってよりよいラインナップを考えてみましょう。
価格(Price)
価格は事業者側と顧客側の両方から考えて適正な価格にする必要があります。 ここでも商品同様、次の3つの視点で考えます。
- 顧客視点
- 顧客が妥当だと思える商品価値から値段を決める
- 自社視点
- コストから逆算してどれくらいの利益を上乗せするか決める
- 市場視点
- 競合と比較して市場の相場を基準に価格を決める
これらを踏まえて、価格と品質の相関関係をまとめましょう。 品質が高くて安いモノを提供するのか、品質が高くて値段も高いモノを提供するのかで、 どのような顧客層を狙うのかが変わってきます。 自社の利益を確保しつつメインターゲットが買いたいと思える価格帯にしましょう。
流通(Place)
流通とはチャネル(販売経路)ということ商品が顧客に届くまでの流れを考えます。 例えば以下のような販売チャンネルが考えられれます。
- 実店舗で販売
- ネットショップで販売
- 卸売業者に商品を卸す
- 小売店に商品を卸す
ここでは、1つのチャネルだけでなく複数のチャネルを組み合わせて展開すると有効です。 チャネルは大きく2種類に分けられます。
直接チャネル | 間接チャネル | |
---|---|---|
メリット | 顧客データを得やすい | 幅広い顧客にアプローチできる |
デメリット | アプローチできる顧客の数が限られる | 中間マージンが取られる |
各チャネルのメリット・デメリットをしっかりと把握して、メリットを最大限活用できる販売戦略を考えることが重要です。
宣伝(Promotion)
宣伝ではどのように商品を売り込んでいくか考えます。 宣伝活動をすることで、顧客に知ってもらうことが重要になります。 宣伝活動には大きく以下の3つがあります。
これらの方法を必要に応じて選び組み合わせることで、大きな宣伝効果が得られます。 限られた予算の中で、ターゲットに刺さる最適な広告戦略を検討しましょう。
さいごに
今回はビジネスモデルとマーケティング
について書きました。
次回は収支の仕組みと収益化
について書こうと思います。