事業コンセプト

はじめに

前回の提案の背景に引き続き事業コンセプトについて書いてきます。 アイデアと提案の背景がまとまると、次の3つをまとめることができます。

  • 事業コンセプト
  • 事業理念
  • 事業ビジョン

今回はこれらについて記載していきます。 この記事はカラー版 マンガでわかる 事業計画書のつくり方を参考にさせて頂いています。


事業コンセプト

事業コンセプトは誰に何をどうやって提供するのかシンプルに纏めたのもです。 理想はキャッチフレーズのようにまとめられるのが理想となります。 例えば、 本場のフレンチシェフがフルコースをお手軽価格で利用できるフレンチレストラン という事業コンセプトを聞けば、どのようなお店を作りたいか具体的にイメージできるかと思います。 さらに事業コンセプトに事業が目指すミッション魅力を加えることで、より訴求力が高まります。

事業コンセプトが決まったら次に事業理念とビジョンを考えます。 何を大事にどこを目指すのかはっきりさせることで、1本の軸が通った事業計画書を作ることができます。 理念やビジョンは各社公開しているので、このへんのまとめを参考に見てみるのもいいかもしれません。

事業理念

事業理念は、その事業で大切にする価値観意義使命などを指します 事業の価値観意義使命を考えるときは、顧客にとってどんなメリットがあるか考えます。 主に次の3つのステップで洗い出していきます。

  1. 自分の思いを洗い出す
  2. 顧客にとっての価値を考える
  3. それがどう社会に還元されていくのか考える

事業例としてヘルスケアアプリで考えてみると各ステップを洗い出すと以下のようになる。

  1. 自分の思いを洗い出す
  2. 健康で長く生活できる人生を実現したい
  3. 健康を意識しだした中年世代のニーズにを満たしたい
  4. 顧客にとっての価値を考える
  5. 個人のヘルスケの要望に答える
  6. 無理のない生活習慣の矯正を手助け
  7. それがどう社会に還元されていくのか考える
  8. 健康寿命が伸びることの医療費削減
  9. 労働人口削減の助力

上記のことを加味し事業理念を 健康的な生活をサポートし、日本の健康寿命が増進への寄与 とすることができる。

事業ビジョン

事業ビジョンは、その事業で目指すありたい姿将来像ゴールなどを指し、事業の将来性をアピールします。 具体的には次の2つで考えます。

  • 将来的にどう受け入れられ広まっているか
  • 5〜10年後の売上はどうなっているか

ビジョンストーリー

将来的にどう受け入れられ広まっているかを文章でコンパクトに伝えるためビジョンストーリーを考えます。 ビジョンストーリーの基本は以下の4つからなります。

  • 誰が (who)
    • このサービスを利用する顧客の詳細
  • いつ (when)
    • このサービスにいつ出会い利用するか
  • どこで (where)
    • このサービスをどこで利用するか
  • 何を (what)
    • このサービスで何をして何を思うか

5〜10年後の売上はどうなっているか

数値目標では次の2段階で設定します。

  • 今のところ目指すべき最終目標
  • 最終目標に到達するまでの中間目標

最終目標は10年のスパンで、中間目標は3〜5年のスパンで設定します。 目標設定が難しい場合は競合他社を参考にすると良いでしょう。

最後に

今回は事業コンセプトについて書いて来ました。 次回は商品・サービスの具体化について書いていこうかと思います。